漫画『君たちはどう生きるか』を読んだ感想―やっぱりいい本だと思います。

昨年から話題になっている本。

遅ればせながら、読ませて頂きました。

(以下、ネタバレあります)

 

 

やっぱり名作!

先日、フラリと書店に入って、平置きになっていたこの本が目に入りました。

書籍版と漫画版があったのですが、あまり読む時間がないので(^-^; 漫画版の方を購入。そして、一気に読みました。

(漫画版・・・と言っても、結構、文章多いです)

 

この本は、約80年前に書かれた児童書だそうです。

80年前と言えば、日中戦争が始まり、この先どうなっていくのか人々が不安を抱えながら生きていた時代。

原作者の息子、吉野源太郎氏によると、

「原作は、そんな時代だからこそ、子どもたちに考えることの大切さを知ってほしい」

との想いで書かれたものだそうです。

 

自分の頭で考えるって、すごく大変なことだし、疲れること。

昔の私は、自分で考えることから逃げていたような気がします。

物事を決めるのにまず、

「みんなはどうしているか」「周りからどう思われるか」

を基準に物事を判断していました。

 

生きていると自分で決めなければならないことや、正解なんてない問題にたくさんぶちあたります。

どう生きるか?

―どの道を選んだら正しいなんてことはないし、人の数だけ生き方があります。

この本は、正解を教えてくれる本ではないけれど、答えを出すヒントが詰まっている本と思いました。

 

印象に残った部分

私がこの本を読んで、印象に残った部分が2つあります。

 

まず一つ目が「後悔が背中を押してくれる」ということ。

主人公の男の子(コペル君)は友達とした約束を破ってしまいます。

そしてそのことでコペル君は悩み、毎日自分を責め続けます。

その様子を見ていたコペル君のお母さんは、(省略しますが)しようと思っていたことが行動に移せず後悔した自らの体験を語り、その時感じた後悔の気持ちが「今度こそそれを生かさなきゃ」って背中を押してくれることがあると話します。

自分も振り返ってみれば、後悔することばかりです(笑)

でも、どう頑張っても過去にしてしまったことは変えることができません。

お母さんはコペル君に、これから先も、

「もっともっと大きなことでやるべきことをできずに後悔することがあるかもしれない。でも、たとえその時は苦しくても….その経験を忘れてはいけない。」

そしてその後悔が、

「これからの長い道のりの中で、きっと何度も背中を押してくれるから。」

と語りかけます。

 

そして二つ目が、「悩むことは悪いことではない」ということ。

同様に、苦しんでいるコペル君に対しておじさんも語りかけます。

「いま君は、大きな苦しみを感じている。なぜそれほど苦しまなければならないのか。それは、君が正しい道に向かおうとしているからなんだ」

私もよく、グズグズと悩み続けてしまうことがあります。

でもその時間って無駄じゃなかったんだって、すごくこのおじさんの言葉に救われました。

 

まとめ

大人になってから読んでもいいとは思うけど、もっと若い頃に読んでおきたかったなーと思いました。

…といっても過去は変えられないので、この本から学んだことをこれからの生き方の参考にしたいと思います。

 

【編集後記】

時間がなくて、このブログもだいぶ更新していませんでした。。。

時間のやりくりを工夫しながら、ブログも更新していきたいです。

 

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